賃貸物件に合った塗料選びの必要性

建物に合った塗装工事のご提案が何故必要か

塗装工事は単に美観を良くするためにする工事ではありません。

建物を雨風・紫外線・熱・汚などから長期的に下地材を守り、資産価値を維持・向上させるためにはメンテナンスは欠かせません。


すべての建物に同じ塗料や工法が適しているわけではありません。

建物の下地材や劣化条件などに合わせた最適な提案が必要になります。


塗装工事というと外壁や屋根の塗装を考えがちですが、建物を長く良好な状態に保つためには、付帯部と呼ばれる部分の劣化状況と塗り替えサイクルを考慮した全体的な計画で行われるのが理想です。


付帯部とは

外壁や屋根以外の部分で塗装が必要な部分をいいます。

◎樋

建物の屋根に降った雨を集め、地上や排水溝などに導くための配管です。


◎破風

屋根の端に取り付けられている板状の部分です。


◎軒天

屋根下の天井部分です。


◎鉄部

手摺・階段・笠木・シャッターボックス・水切りなどに使用されている金属部分です。

◎木部

雨戸・戸袋・建具などに使用される木製品です。


◎胴差

階層の境目に取り付けられているものです。


◎水切

雨水を外に流すための金属製の部材です。


◎階段

アルミではなく鉄製品の場合塗り替えが定期的に必要になります。


◎雨戸

防犯や、風雨から窓ガラスを守るためのものです。


◎シャッターボックス

シャッターを収納する金属製のボックスです。


その他にも塗装が必要な部分は多くあります。

これらは素材が外壁や屋根よりも早く劣化が進むことも多くあります。


つまり、外壁・屋根・付帯部が同じタイミングで行う事が理想ですが、劣化しやすい鉄部や木部は定期的なメンテナンスが必要になります。



鉄部や木部はよい塗料を使用しても劣化が早い理由

鉄部は気温により影響を受けやすく、膨張収縮を繰り返します、その動きが塗膜に影響をうけ塗膜のヒビ割れがおこり浮き、剥がれを引き起こします。

木部は、湿気を吸ったり放出したりしています、伸縮や反りかえりなどが発生したりもするので、動きに追従できずに膨れたり剥がれたりすることがあります。


塗装工事の耐久性は塗料の性能だけではなく下地材が何で出来ているかによって、塗り替え時期が違うという事です。


塗装工事は、これから先の建物の寿命とメンテナンス計画を大きく左右する工事です、多くのオーナー様が高級な塗料で長持ちさせられると考えられがちですが、実際には建物の素材・環境・施工仕様を守ることによって塗装工事後の寿命は大きく変わります。

チョーキングが起きるまでの耐久性もありますが、湿気や膨張収縮などを受けやすい鉄部や木部は5年から8年程度で再塗装が必要になることもあります、下地材の違いで再塗装までの時期が違ってしまいます。

高級なフッ素や無機は耐候性が高く15年~20年以上のものもありますが、動きが大きく塗膜が追従できずに剥がれの原因となる部分があるということです。

次回塗り替えを見据えた塗料選びは、塗装サイクル全体を検討するうえで欠かせません。

足場を設置しなければならない工事になるために、この計画は必須となります。

だからこそ、建物に合った塗料を選ぶことは、塗料選びだけではなくメンテナンス計画だといえます。

外壁だけを高級塗料で仕上げても、付帯部が先に劣化すれば再び足場を架け再塗装が必要になります。

塗装工事は劣化の一番進んでいる部分を目安に行うためにバランスが非常に重要になります。

次の塗り替えを計画したうえで定期的なメンテナンスを検討する必要があるために、塗料選びは高いから長く持つとはならないこともあるということです。

こういった点から、建物全体に合った塗料選びは重要な検討事案であります。



シーリングとは

シーリング材は建物の目地の動きに追従するためのゴム状素材でできています。

温度変化や地震や風による動きを吸収する部分でもあります。

しかし、伸縮を繰り返し吸収する役割があるため、外壁よりも早く劣化してしまいまうこともあります。

これにより、シーリング材などにも考慮が必要になります。

新築当時や打ち替え後の劣化状況を確認し、建物が次回塗り替えまで外壁塗料の耐久性にあったものを使用するか、塗料のグレードを調整するかなどの検討は必要です。

多くの建物をみてきましたが、高さや紫外線の影響など色々なことでシーリングの劣化は場所により違う事から次回塗り替えまでどのようになるかをよく考える必要があります。

また、シーリングの上から塗装をすることで耐久性を延ばす効果も期待できます。


まとめ

建物に合った塗料選びとは、付帯部やシーリングなども計画的にメンテナンスすることにも配慮が必要になります。

塗料の「金額が高いからよい」「グレードが高いから安心」という事以外の事も考える必要があるため、信用できる塗装業者に納得できる説明と事前計画を確認することは、オーナー様の大切な建物を守るためにも必要な検討事項になります。