外壁塗装の相場について 価格差がなぜあるか
建物は美観を保つだけでなく、雨水の侵入や劣化を防ぐ大切なメンテナンス工事です。
オーナー様にとって資産価値である賃貸住宅やアパートは入居率の維持などにも関わるため、価格だけではなく「内容と価格のバランス」が非常に重要になります。
なぜ外壁塗装の見積りに金額の差がでるのか、それには理由があります。
◎塗料による違い、塗料メーカーの違い
同じ塗料のはずなのになぜメーカーやグレードで違いが出るのかをオーナー様などは知らないところだと思います、同じ無機塗料でもメーカーごとに成分の量や配合バランスが異なり、それが価格と耐久性に関係しています。
どの塗料で、どのメーカーなのか確認をすることで耐久性の違いがあることが分かります。
大手メーカーなどは価格が少し高い傾向がありますが、メーカーは研究開発や品質管理を徹底しており製品の性能が安定しています。
アパートなど缶数を多く使う場合には価格の差が、開くのがご理解いただけると思います。
塗料が同じグレードであっても、実はメーカーによって質が違うという事があるので見積もりの金額の差がでてしまいます。
◎塗回数の違い
基本的に外壁塗装は下塗・中塗・上塗の3工程ですが、塗料や施工方法で4回塗あるいは5回塗以上の場合もあります。
下塗が脆弱で吸い込みが多い場合には下塗を2回行ってから行う事もあります。
最終的な仕上げをどのようにするかにより、塗回数は変わってきます。
つまり、下地の状態・機能性・耐久性・意匠性などメーカーの仕様などによって塗回数は決まっています。
塗料や劣化状態により、標準的な3回塗以上が必要な場合があるため金額に差がでます。
◎下地処理、施工方法の違い
塗装工事でオーナー様が下地処理方法を気にすることは、ほとんどのケースでありません、しかし、施工業者は下地により、どのような下地処理を行い下塗塗料を使用するかを調査により決めています。
使用されている下地材や劣化状況により、下塗塗料を変えたり劣化により塗回数がかわったりすることも事もよくあります。
見えなくなる下地処理や下塗りは後の不具合にならないために重要な工程です。
下塗塗料は元々の塗膜と新設される塗膜との接着剤のような役割を持つ他、吸い込みによる塗料のムラなどで美観や耐久性に直結することもあります。
また、下地処理はひび割れや欠損など、そのまま塗っても適切な処理とならず塗装できる状態にするために欠かせません、つまり、いくら高価な塗料を使用していても下地や下塗りを疎かにすると十分な性能を発揮することができません。
そのため、施工業者によりどのような下地処理を行うかなどの考えの違いがあり価格に差がでてしまいます。
◎業者による違い
塗装工事は塗料を現場にて塗装して完成する工事です。
最終的に施工するのは塗装職人になります。
大手業者は営業専門会社である場合もあり、実際の工事は下請けや孫請けといった職人が行います。
自社施工であれば、中間に会社や人を挟まないために紹介料・毎月の登録手数料・成果報酬うなどがかからず、その分の金額の差が要因です。
◎中間マージンが発生するケース
お問い合わせ⇒担当者が見積り⇒契約⇒下請けに発注⇒孫請けに発注⇒工事
お問い合わせ⇒施工業者が見積り⇒契約⇒紹介料・契約からの成果報酬など支払い⇒施工業者または下請けにより工事
施工店の場合
お問い合わせ⇒自社で見積り・契約⇒そのまま工事
まとめ
塗装工事の見積りを複数の会社に依頼すると、同じ建物にもかかわらず金額に大きな差があることに気づかれるオーナー様は少なくありません、なぜここまで金額が違うのか、その背景を正しく理解することは塗装工事の成功にも繋がります。
長期的に建物自体や資産価値を維持していくうえで非常に重要なことです。
この価格差は会社の利益差だけではなく、施工会社の体制、使用する塗料の品質、下地処理や塗回数の違い、工程管理と人件費、その後のアフターフォローなどといった多くの要素が関わっています。
大手ほど営業・管理・施工会社など関わる人が多いために金額が高くなる傾向があります。
地元の専門塗装店は自社施工であれば、現地調査・打ち合わせ・施工など全てを行えるために、関わる人が自社のみとなるため余計なコストが削減できます。
ただし、安ければいい訳ではありません施工体制や責任などといったこともあり信用できる業者に工事を依頼することが大切です。
次に、塗料による価格差があります、塗料のグレードや同じグレードでも耐久性が異なることもあり、メーカーにより性能が違います。安価なノーブランド塗料では長持ちせずにグレードだけを信用してしまうと早めの塗り替え工事となってしまうことがあります。この塗料の金額の差があるので耐久性なども確認は必要です。
下地処理や塗回数といった違いによっても金額の差があります、塗装工事は下地の状態をしっかりと処理せず塗装工事をしても、不具合の原因となります。
丁寧な下地処理と、メーカーの仕様に合わせた塗回数が必要になり塗料によっても塗回数が違うので価格の差が発生することがあります。
見えない部分ですが、この見えない部分を丁寧に積み重ねることが重要な塗装工事になります。
早く終わればいい塗装工事ではないので、人件費や工程管理の有無などによっても金額は変わります、早く終わらせて欲しい気持ちは分かりますが、塗装工事は下地からの積み重ねが大事なので、最終的に行う施工店の品質が成功の鍵となるため、価格よりも内容はよく確認をしてください。
相見積をとり、しっかりとした説明を受け内容があいまいな業者ではなく、信頼できる塗装業者に依頼をするために、金額の差がなぜ発生するのかを理解することでお客様の大切な資産価値を守ることに繋がります。
ここがポイント
見積り内容の確認
塗料のメーカー・品名・グレードの記載
塗回数の明記
下地処理方法
耐用年数の確認
施工品質の信頼性
工程管理と工期
アフターフォロー
事前準備や完了報告
契約や支払い

